広報なかがわ No.114

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那珂川町馬頭広重美術館では現在、「青木コレクションとくとみそほうあおき展-徳富蘇峰と青木とうさく藤作-」を開催しています。美術館の核第114回となる「青木コレクション」を形成した青木藤作と、藤作に大きな....

那珂川町馬頭広重美術館では現在、「青木コレクションとくとみそほうあおき展-徳富蘇峰と青木とうさく藤作-」を開催しています。美術館の核第114回となる「青木コレクション」を形成した青木藤作と、藤作に大きな影響を与えた徳富蘇峰に関する資料に加えて、所蔵品の中から春を描いた作品を多数展示しています。その中から今回は、江戸ひなずの浮世絵師・歌川広重(1797~1858)の「雛図」をご紹介します。本図は肉筆画の作品で、雛人形の中でも「古今雛」と呼ばれる、現在一般的に飾られる雛人形の祖型となったものが描かれています。上げ畳に坐る二人は、そとぐま外隈(描かれた対象の外側部分をぼかし、対象物を白く浮き立てる技法)で表された月輪の中に描かれており、頭上には源氏雲がたなびいています。構図は非常にシンプルですが、衣装の文様や冠の装飾など細部は丁寧に描き込まれており、荘厳な雰囲気のらっかんある作品となっています。また、落款(サイン)といんしょう印章(ハンコ)が画面の中央にあることから、もとは三幅対で、左右に桃の花などを描いた軸があった可能性が考えられます。ところで今年、雛人形を飾ったご家庭では、男雛と女雛を左右どちらに並べたか覚えていますか。本図と逆に並べたのではないかと思います。実は、日本古来の並べ方は本図のような並べ方で、昭和天皇と皇后が国際マナーに則して並ぶようになってから、向かって左に男雛、右に女雛を並べるようになったそうです。今でも京都など、日本古来の並べ方で並べている地域もあります。本展は4月12日(日)までの開催です。広重のかわいらしい「雛図」をぜひ会場でお楽しみください。馬頭広重美術館学芸員瀬戸口智恵企画展「青木コレクション展-徳富蘇峰と青木藤作-」歌川広重「雛図」(部分)当館蔵【会期】3月6日(金)~4月12日(日)【休館日】月曜日、祝日の翌日【開館時間】午前9時30分より午後5時まで(但し入館は午後4時30分まで)【入館料】大人500円(450円)高・大学生300円(270円)※()は20名以上の団体料金。※中学生以下は無料。※障がい者手帳等をお持ちの方・付き添い1名は半額磯野鈴奈さん(北向田)第10回那珂川町版画コンクール「第10回那珂川町版画コンクール」の表彰式が2月12日に広重美術館で開催されました。このコンクールは、子ども達が版画に親しみ、その良さを知ってもらおうと開催されています。今年は町内の小中学校や幼稚園・保育園から819点の出品があり、1月30日に行われた審査会で町長賞を含む112点の作品が選ばれました。表彰式では、「今回は作っている人の感動体験がリアルに作品に表現されていた。作る人の思いが、人を感動させるような一所懸命さが作品全体の中に入っていた」などと講評がありました。町長賞には、馬頭小学校3年の磯野鈴奈さんの作品「おいしいみつ」が選ばれました。No.114平成27年3月10日号●編集/企画財政課?0287-92-1114 Fax0287-92-1316●発行/那珂川町役場/栃木県那須郡那珂川町馬頭409 URL http://www.town.tochigi-nakagawa.lg.jp18