広報なかがわ No.104

広報なかがわ No.104 page 20/20

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かった浅草、本所、深川、吉原、千住辺りの作品は少ないです。この地域は「安政大地震」で最も深刻なダメージを受けた地区で広重もあまり作品として紹介していません。ではなぜ広重は江戸をテーマにして描いたのでし....

かった浅草、本所、深川、吉原、千住辺りの作品は少ないです。この地域は「安政大地震」で最も深刻なダメージを受けた地区で広重もあまり作品として紹介していません。ではなぜ広重は江戸をテーマにして描いたのでしょうか。一つは震災前の江戸の景観を思い出しながら描いた。もう一つは震災から復興した江戸の景観を想像で描いた。はたしてどちらなのでしょうか。図は黒色の墨壺の天ぼかしで表現された夕立の雲、突然降りはじめた雨に橋を往来する人々は先を急ぎ早足になります。傘をつぼめ雨の他にも風も強く吹いているようです。ゴザを頭から被り雨除けにして春季特別展-広重が見た江戸の名所-名所江戸百景展はじめに歌川広重(1797~1858)の略歴を紹介します。広重は江戸八代洲河岸同心30俵2人扶持安藤源右衛門の長子第104回として出生し幼名を徳太郎といいました。15歳頃に元服して安藤重右衛門と改名し父の後を継ぎ、定火消同心になります。また浮世絵師としては22歳頃に歌川広重と画号を許され作品を発表し始めますが、叔父に長子の仲次郎が生まれたために広重は安藤家を仲次郎に譲り、浮世絵師として独立します。広重は天保4年(1833)頃に出版した「東海道五拾三次之内」で一躍人気絵師の仲間入りをし、以降風景画を中心に作品を制作していきます。中でも「東海道」シリーズは生涯に20種類以上制作しています。名所江戸百景大はしあたけの夕立いま展示している「名所江戸百景」は広重が生涯いる人、三人で一つの傘に入っている人たち、川にに描いた最大の作品で晩年の揃物です。しかし広重は一艘の筏が見えます。対岸の森は雨に煙りよく見がこの作品を制作する4ヶ月前に「安政の大地震」えません。ここは将軍の御座船安宅丸が係留されてが発生します。安政2年10月2日夜10時頃に震度6いた場所でそのまま地名になりました。左側にはわの地震が発生し、死者1万人以上、倒壊家屋14千余ずかに火の見櫓が見えます。画面を右上に横切る橋軒という被害があり、当然火災も発生しました。しと川を挟んで対岸は左上に横切る不安定な構図で表かし広重の「名所江戸百景」からはそのような大災現しています。この作品は印象派の画家ファン・害があったことを窺い知ることは出来ないほど完璧ゴッホが模写したことで知られています。な街並みが描かれています。しかし、被害が大き馬頭広重美術館長市川信也【会期】前期5月18日(日)まで【休館日】月曜日、祝日の翌日【作品解説】5月24日(土)午後1時30分~※無料【開館時間】午前9時30分より午後5時まで(但し入館は午後4時30分まで)【入館料】大人700円(630円)高・大学生400円(360円)※()は20名以上の団体料金。※中学生以下は無料。※障がい者手帳等をお持ちの方・付き添いの方1名は半額。No.104平成26年5月10日号●編集/企画財政課?0287-92-1114 Fax0287-92-1316●発行/那珂川町役場/栃木県那須郡那珂川町馬頭409 URL http://www.town.tochigi-nakagawa.lg.jp20