広報なかがわ No.110

広報なかがわ No.110 page 24/24

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第110回言しても間違いないでしょう。これが日本の海と富士山を描いた絵だということや、江戸時代に作られた版画であることを知らなくても、この絵を見たことがあるという人はこの地球上に数え切れないくらいたくさ....

第110回言しても間違いないでしょう。これが日本の海と富士山を描いた絵だということや、江戸時代に作られた版画であることを知らなくても、この絵を見たことがあるという人はこの地球上に数え切れないくらいたくさんいるのです。この作品は、富士山を主題とした錦絵の揃物「冨嶽三十六景」の一枚です。「冨嶽三十六景」は北斎が70歳を越えてから作成した意欲作で、当初36枚の刊行が予定されていましたが、好評を博し、さらに10枚追加されて46枚で完結しました。「神奈川沖浪裏」は、現在の横浜本牧沖から富士山を眺めた図で、うねる波や豪快に立ち上がる波の狭間で翻弄される小さな舟と人間が描かれています。しぶき生き物のように飛び散る波の飛沫。なすすべもなく舟にしがみつく小さな人間。その大自然の一場面を富士山が遠くから静かに見守っています。画面の多くを占める藍色は、文政12年(1829)頃から浮世絵に使用されるようになった輸入化学顔料のベロ藍(プルシャンブルー、ベルリン藍)という色です。発色が良く、濃淡を容易に描き分けることが出来るため、水や空の表現に適していました。繊細な波の表現にもこの絵の具は大きな役割を果たしています。この作品は、国内外の芸術家に多大な影響を与えました。特に、ゴッホが画家仲間宛の手紙でこの絵を賞賛したことや、ドビュッシーが同作品から発想を得て交響詩「海」を作曲したことは有名です。「北斎と広重二大巨匠の名品展」(後期)では、「神秋季特別展「北斎と広重二大巨匠の名品展」-世界に誇る浮世絵の名品冨嶽三十六景神奈川沖浪裏-世界中で最も知られている日本の芸術作品って何だと思いますか?おそらく、このふがくさんじゅうろっけい「冨嶽三十六景神奈川沖浪裏」だと断ふがくさんじゅう十ろっけい葛飾北斎「冨嶽三六景神奈川沖浪裏」中外産業株式会社蔵(原安三郎コレクション)奈川沖浪裏」をはじめ、「赤富士(凱風快晴)」や「黒富士(山下白雨)」という世界に誇る日本の名作を一堂に展示します。この機会をどうぞお見逃しなくご覧ください。馬頭広重美術館主任学芸員長井裕子【会期】後期~11月24日(月)【開館時間】午前9時30分より午後5時まで(但し入館は午後4時30分まで)【入館料】大人700円(630円)高・大学生400円(360円)※()は20名以上の団体料金。※中学生以下は無料。※障がい者手帳等をお持ちの方・付き添い1名は半額【広重紅葉祭り】11月16日(日)は「広重紅葉まつり」のため、美術館の入館料が無料になります。(午前9時30分~午後5時)地域おこし協力隊を紹介します地域おこし協力隊とは、都市住民など地域外の人材を地域社会の新たな担い手として受け入れ、地域力の維持・強化を図るものです。4月から企画財政課へ配属となった稲垣侑子さん(埼玉県所沢市出身)に加え、10月から小島徳明さん(埼玉県さいたま市出身)が商工観光課へ配属となりました。地域おこし協力隊のFacebookページもぜひご覧ください。htps:/www.facebook.com/nakagawa.chioko稲垣侑子さん小島徳明さんこの町と一緒に成長していけるようがんばります。(小島)No.110平成26年11月10日号●編集/企画財政課?0287-92-1114 Fax0287-92-1316●発行/那珂川町役場/栃木県那須郡那珂川町馬頭409 URL http://www.town.tochigi-nakagawa.lg.jp24