ブックタイトル広報なかがわ No.130

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概要

広報なかがわ No.130

つきひゃくしてん企画展「月百姿展たいそよしとし-大蘇芳年とその時代-」広重美術館では、「月百姿展-大蘇芳年とその時代-」を開催中です。歌川芳年(1839~92)は明治期を代第130回表する浮世絵師です。芳年は江戸新橋の商家に生まれ、本姓を吉岡、通称を米次郎といいました。11歳の時、絵師を志して歌川国芳に入門。師の作風を継いで武者絵を得意とし、人気も実力も兼ね備えた絵師へと成長します。幕末から明治時代にかけての激変の中で歴史画や「源氏夕顔巻」血みどろ絵などで活躍しますが、明治5年(1872)に大蘇芳年画自信作であった「一魁随筆」のシリーズの売れ行きがのこの作品は、私たちをその幽玄の世界へと導いてかんばしくないことに心を傷めて強度の神経症を発くれます。症し、一時期仕事から離れます。しかし、翌年には本展では、美人画や武者絵とともに「月百姿」全作立ち直り、大きな蘇りを意図して「大蘇」という号を品を前期後期に分けてご紹介します。使用するようになります。芳年の代表作ともされる「月百姿」の幻想的で優美「月百姿」は、明治18年(1885)から再び神経症をな世界をご堪能ください。患って亡くなる直前までの約8年間に制作されまし馬頭広重美術館主任学芸員長井裕子た。中国や日本の月にちなんだ説話・故事・伝承で【会期】構成された全100図からなる揃物で、芳年の精神世企画展「月百姿展-大蘇芳年とその時代-」界を映し出すような深い趣が感じられる作品です。前期:7月31日(日)まで今回は、その「月百姿」からポスターやチラシにも後期:8月5日(金)~9月11日(日)使われている「源氏夕顔巻」をご紹介します。【ミュージアムトーク(展示解説)】図に描かれるのは、満月の下で可憐な夕顔の花に8月6日(土)午後1時30分~当館学芸員はかな囲まれ、ひとりたたずむ儚げな女性の姿。これは、【開館時間】午前9時30分より午後5時まで平安時代の小説『源氏物語』に登場する夕顔の君を描(但し入館は午後4時30分まで)いたものです。光源氏は夕顔の花の咲く家に住む女【休館日】月曜日、祝日の翌日性に惹かれ、8月15日の明け方、女性を連れ出し物(展示替え期間8月1日~4日)寂しい古い別荘で一夜を過ごします。ところがその【入館料】大人500円(450円)晩、妖しい女の霊が現れ、女性はその霊に取り殺さ高・大学生300円(270円)はしとみれてしまうのです。「半蔀」、「夕顔」などの謡曲として※()は20名以上の団体料金。も知られる話で、しっとりした優美さが際立つ芳年※中学生以下は無料。※障がい者手帳等をお持ちの方・付き添い1名は半額平成27年度那珂川町観光写真コンテスト受賞作品最優秀賞「ヤナで遊ぶ」撮影者江川清さん(宇都宮市)撮影地高瀬観光やなNo.130平成28年7月10日号●編集/企画財政課?0287-92-1114 Fax0287-92-1316●発行/那珂川町役場/栃木県那須郡那珂川町馬頭409 URL http://www.town.tochigi-nakagawa.lg.jp22