ブックタイトル広報なかがわ No.148

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概要

広報なかがわ No.148

企画展はすいこう「郷愁の日本の風景巴水と光逸いつ」26第148回こんもりと積もった雪の重みにしなだれる松の枝。その奥に、大きくそびえ立つ富士山の姿が見えます。雪が降った翌朝の景色なのでしょう。雲ひとつなく、真っ青に晴れた空の下で朝日が白い山肌を照らしています。穏やかな水面には上下反転した「逆さ富士」が見えまたごうらす。ここ田子の浦は静岡県東部に位置し、北に富士山、南に駿河湾をのぞむ景勝地です。「田子の浦ゆうち出でふじて見ればま白にぞ不尽の高嶺に雪は降りける(山部赤人)」と万葉集にも詠まれ、ここから眺める富士山は、古くから日本人に愛されてきました。この美しい風景は、大正から昭和にかけて「新版画」という分野で活躍した画家、川瀬巴水(1883-1957)によって描かれました。「新版画」は、明治時代の文明開化以降衰退した浮世絵版画を復興すべく生み出された新しい木版画です。じょじょう巴水は日本各地を旅行し、旅先の風景を抒情豊かに表みのぶさん現しました。昭和5年(1930)8月には身延山や富士川、田子の浦をまわり、富士山を初めて版画に描いています。その後、昭和8年(1933)の日本美術協会第93回展において富士山を描いた「富士川の夕」で銅賞牌を贈られ、以来、晩年に至るまで富士山を継続的に描き続けました。当展では本作品を含め、富士山を描いた作品を数点展示しています。風景画を得意とし、「旅情詩人」 「昭和の広重」と称される巴水が描く富士山の姿を展覧会でどうぞご鑑賞ください。馬頭広重美術館主任学芸員長井裕子『冨士乃雪晴(田子乃浦)』川瀬巴水画【会期】1月26日(金)~3月4日(日)【ミュージアムトーク(展示解説)】1月27日(土)午後1時30分~土井利一氏(浮世絵コレクター・浮世絵研究家)【開館時間】午前9時30分~午後5時(ただし入館は午後4時30分まで)【休館日】月曜日(祝日は開館)、祝日の翌日【入館料】大人500円(450円)高・大学生300円(270円)※()は20名以上の団体料金※中学生以下は無料※障がい者手帳等をお持ちの方とその付き添い1名は半額平成28年度那珂川町観光写真コンテスト受賞作品特別賞「我が子の成長」撮影者:野川健一さん(宇都宮市)No.148平成30年1月10日号●編集/企画財政課?0287-92-1114 Fax0287-92-1316●発行/那珂川町役場/栃木県那須郡那珂川町馬頭555 URL http://www.town.tochigi-nakagawa.lg.jp