ブックタイトル広報なかがわ No.144

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概要

広報なかがわ No.144

第144回「鞍馬天狗」、「パリ燃ゆ」、「天皇の世紀」などで知られる昭和の文おさらぎじろう豪・大佛次郎は、「猫ははんりょ一生の伴侶」と語るほどの愛猫家で、いつも十数匹の猫に囲まれて生活をしていました。猫にまつわる読み物も多く、60編ほど執筆しています。そのひとつ、『スイッチョねこ』は、やんちゃな子ねこ「白きち」のおはなしです。秋季特別展おさらぎじろう大佛次郎生誕120年記念「大佛次郎と501匹のねこ」きょうみしんしん白きちは、秋に鳴く虫に興味津々でした。「あんないい声をしているむしだもの。きっと食べてうまいにちがいないなあ。」夜がふけてきたのでおかあさんと兄弟たちは家に帰りますが、白きちはひとり野原で虫をねらっていました。そのうち眠くなってきて、大きなあくびをしたとたんにスイッチョが口に飛んできて思わず飲みこんでしまいます。それからというもの、おなかの中からスイッチョの声が。兄弟から「白くんがそばにいると、やかましくってねむれないや。あっちへいけよ。」となかまはずれにされてしまいます。その後、白きちとおなかのなかのスイッチョがどうなるかは、展覧会に来てみてのお楽しみ。『スイッチョねこ』は、今なお愛されているロングセやすたいラーで、現在は画家・安泰の手による絵本が書店に並んでいますが、過去にはほかの画家もこの童話の絵を描いいのくまげんいちろうたなかています。展覧会前期では、安泰、猪熊弦一郎、田中みつるあさくらせつ満の『スイッチョねこ』の原画を、後期は、朝倉摂の原画を展示します。同じ童話でも、絵が変わると物語のイメージも大きく違ってくることを実感できるでしょう。9月24日(日)と11月11日(土)には図書館ボランティア「たまご」のおはなし会が美術館で行われます。『スイッチョねこ』のお話のほか、紙しばいなどもあり、小さなお子様から大人まで楽しめますので、お友達同士、ご家族でぜひ美術館にお出かけください。馬頭広重美術館主任学芸員長井裕子「スイッチョねこ」大佛次郎作・安泰画【会期】前期9月15日(金)~10月22日(日)後期10月27日(金)~11月26日(日)【開館時間】午前9時30分~午後5時(ただし入館は午後4時30分まで)【ミュージアムトーク(展示解説)】前期9月16日(土)午後1時30分~当館学芸員後期10月28日(土)午後1時30分~当館学芸員【図書館ボランティア「たまご」のおはなし会】9月24日(日)、11月11日(土)午後1時30分~場所美術館視聴覚研修室ギャラリー※参加無料※定員各回50名(要申し込み)【講演会「作家・大佛次郎とねこ」】10月15日(日)午後1時30分~場所美術館視聴覚研修室ギャラリー講師大佛次郎記念館学芸員金城瑠以氏※参加無料【休館日】月曜日(祝日は開館)、祝日の翌日【入館料】大人700円(630円)高・大学生400円(360円)※()は20名以上の団体料金※中学生以下は無料※障がい者手帳等をお持ちの方とその付き添い1名は半額平成28年度那珂川町観光写真コンテスト受賞作品入選「お寺を守る地蔵さん」撮影者:山中ヒロ子さん(宇都宮市)撮影地:乾徳寺No.144平成29年9月10日号●編集/企画財政課?0287-92-1114 Fax0287-92-1316●発行/那珂川町役場/栃木県那須郡那珂川町馬頭409 URL http://www.town.tochigi-nakagawa.lg.jp22