ブックタイトル広報なかがわ No.146

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広報なかがわ No.146

地域おこし協力隊小鮒千文なかがわ薬膳日記食べる地域おこしVol.24鮮やかな紅葉と共に朝晩ぐんと冷えるようになりました、みなさまいかがおすごしでしょうか。暦の上では11月7日が立冬とあり、冬の始まりといわれています。草刈りに追われる日々も終わり、大寒へ向かいゆったりと静かに季節が移ろう時期になりました。冬の養生は、いつもの基本の養生に加え「保温保湿」が大切です。カラダやココロの内的な養生に一番よい季節でもあります。冬本番の師走前、少し早めの冬支度で冬の澄んだ空気を存分に味わいましょう。【冬の食養生】・乾燥を防ぎ身体を保湿する食材小松菜、りんご、柿、黒豆、胡麻、蜂蜜、豆腐・寒さを吹き飛ばす食材ねぎ、生姜、にら、山椒、胡桃、シナモン・身体の中から温める力を引き出す食材もち米、うるち米、自然薯、黒胡麻、栗、胡桃、鶏肉、エビ秋冬におすすめ冷えとり「山芋ごはん」(材料・大人2?3人分)米2合山芋100g塩小さじ1/2炒り黒胡麻適量(手順)1洗った米と分量より1割ほど少なめの水をいれる2 1に2センチほどの角切りにした山芋と塩を加え炊飯3仕上げに黒胡麻をかけて完成*分量の米半分を上限にもち米にすると滋養効果が高まります。黒胡麻と相性が良いたっぷりかけてお試しください。臨床心理士コラム~親子の絆はどのように作られるか~愛着という言葉を聞いたことはあるでしょうか。普段の生活の中では、慣れ親しんだ物事に抱く気持ちのことを言います。(長年使った財布に愛着がある、など)しかし、心理学では主に親子の絆のことを指します。幼少期に親とどのように愛着関係を築いたかが、その後の人生の人間関係の形成にも重要な要素となると言われています。●愛着とは何か愛着とは「乳幼児が特定の養育者と築く情緒的な絆」と定義されています。以前のコラムにもありましたが、お母さんのお腹の中から生まれたばかりの赤ちゃんは不安でいっぱいです。そのような状況で赤ちゃんは、養育者に対して泣いたりじっと見つめるといった様々な働きかけをします。その働きかけに積極的に応えてあげることで、不安な気持ちが和らぎ、安全や安心を感じることができます。すると赤ちゃんも笑顔などで返してくれ、さらに関わってあげたくなる。その繰り返しが愛着を作るカギになります。●愛着を形成することで得られることとは愛着形成がなされると、子どもはその対象者を『安全基地』として外界への探索行動を始めます。不安になったときに帰って慰めてもらうことができる安全基地があることで、子どもはより積極的に外部の世界に対する探索行動を行うことができるようになります。つまり「辛くなったり寂しくなったりしたら戻れる場所がある」と思えることで危険や恐怖でいっぱいの外の世界を冒険することができるのです。そして、安定した愛着が形成されることで赤ちゃん問い合わせは「自分は受け入れられている・愛される存在なのだ」という経験を経て「この世界は安心できる・信頼できるものである」と感じることができ、現実社会に対する前向きな認知を持ちやすくなります。その感覚を『基本的信頼感』と言います。●愛着を育む方法とは愛着形成に特に必要なのは、スキンシップだと言われています。スキンシップとは人肌の温もりや他者(養育者)の優しさを感じられるような触れ合いのことで、乳幼児の愛着形成や心身発達の促進に大きな影響を与えると考えられています。ただ、乳幼児期を過ぎても愛着の形成は決して遅くありません。そのために、周囲の大人がその子に対して、暴力や否定的な言葉かけをしないという『安心感』、求められたら応える『応答性』、子ども目線で互いに感じ考える『共感性』を意識して接してみましょう。安定した愛着が形成されると、子どもは自分や他者への信頼感を持ちやすく、自信や安定した対人関係を手に入れやすいと言われています。日常生活では、しつけや勉強も大事ですが、ぜひ『愛着』を意識し関ってあげましょう。子育て支援課?0287-92-111515広報なかがわ平成29年11月10日