ブックタイトル広報なかがわ No.147

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概要

広報なかがわ No.147

けんらんごうか絢爛豪華な装飾を施し、太陽の光で金色に輝く門。豪快な筆致で描かれたこの門は、皆さんも知っている日光ようめいもん第147回東照宮の陽明門です。昭和の洋画家・中村研一によって描かれた「陽明門」は、33.2×23.3cmというそうごん小さな作品ですが、ダイナミックで荘厳な印象を持つ作品です。栃木県は、日光東照宮など歴史的建造物、那須連山などの豊かな自然、那須塩原の豊富な温泉と、多くの魅力を持つ地域です。今回の展覧会では栃木県立美術館との共催で、日光東照宮など栃木県内の観光名所や古き良き原風景を描いた作品をご紹介します。本展覧会で展示する作品のうち約半数の作品は、1950年代に栃木県が当いしょく時活躍していた画家たちに栃木県内の風景画を委嘱して描かれました。これは、戦後荒廃してしまった栃木県の復興や観光振興を目的としたものであり、図の「陽明門」もその一つです。図の作者である中村研一は、戦前・戦後にモダンな女性像で人気を博し、太平洋戦争中には動ちみつきを感じさせる兵士や緻密な戦闘機など描写力の高い戦争画を描き、評価された画家です。描かれた陽明門は、寛永12年(1635)に建てられ、徳れいびょう川家康の霊廟として創建された日光東照宮の建築物の一こじいつわつです。陽明門は、故事逸話、聖人など500以上の彫刻を施し、その細かで豪華な装飾から一日中見ていても飽ひぐらしもんきないという事で「日暮の門」とも呼ばれています。陽明門という名は、京都御所の十二門の東正門が陽明門と呼ばれている事から授かったと言われています。日光東照宮は図の陽明門のように絢爛豪華な建物が多く、そのほとんどが国宝や重要文化財に指定されています。現在は企画展「アートリンクとちぎ絵画で見る栃木路」平成の大修理として後世にその美しさが受け継がれるように、陽明門含む各建築物の本格的な修復が、平成25年(2013)から続けられています。本展覧会でご紹介する風景画は、長く愛されてきた栃木県の四季折々の魅力を中村研一「陽明門」改めて感じさせる作品です。栃木県内外問わず栃木の風景を見つめた画家たちによる、多様な風景を楽しんでいただければ幸いです。馬頭広重美術館学芸員山内れい【会期】~平成30年1月21日(日)【開館時間】午前9時30分~午後5時(ただし入館は午後4時30分まで)【休館日】月曜日(祝日は開館)、祝日の翌日【入館料】大人500円(450円)高・大学生300円(270円)※()は20名以上の団体料金※中学生以下は無料※障がい者手帳等をお持ちの方とその付き添い1名は半額【年末年始の閉館日】12月25日(月)?平成30年1月2日(火)平成28年度那珂川町観光写真コンテスト受賞作品優秀賞「祈り」撮影者:河又昭男さん(茂木町)撮影地:乾徳寺No.147平成29年12月10日号●編集/企画財政課?0287-92-1114 Fax0287-92-1316●発行/那珂川町役場/栃木県那須郡那珂川町馬頭555 URL http://www.town.tochigi-nakagawa.lg.jp22