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概要

広報なかがわ No.174

「馬頭高校は今」~第71回卒業式~第71回卒業式が行われました。代表して卒業証書を受け取る菊池滋貴君(馬頭中出身)送辞を読む郡司隼人君(馬頭中出身)答辞を読む田澤亜美さん(馬頭中出身)3月2日(月)に令和元年度第71回卒業式が行われました。新型コロナウイルス感染症対策のため、1・2年生は送辞担当の郡司隼人君(生徒会長)以外は全員自宅待機、来賓の参列も取りやめました。生徒・保護者・教職員ともマスクを着用し、時間も短縮して行いました。卒業生にとって晴れの舞台が、このような形になってしまい非常に残念でしたが、全員、堂々と式に臨んでいました。4月以降も入社式や入学式について見通せない状況ではありますが、卒業生には、本校出身であることを誇りに、しっかり前を向いて進んでいってほしいと願っています。※新型コロナウイルス感染症対策のため、高校は3月2日以降休校となりました。そのため内容を一部変更してあります。馬頭高校チョウザメ採卵・キャビア加工実習~5年目を迎えて~今年で5年目を迎える、馬頭高校でのチョウザメ採卵・キャビア加工実習、例年2尾で2 kg弱の採卵量から約50個のフレッシュキャビアに加工し瓶詰めしますが、今年は大きく育ち、採卵量3.5kgから100個分を加工し瓶詰めされました。担当している長山佐知子先生に、これまでの経緯を伺いました。「チョウザメは外見からは、オスメスの区別ができず、それまで20年以上養殖研究していましたが、赴任した7年前に当校において雌雄判別が確立されました。そこで、チョウザメからキャビアを作れないかという話が持ち上がり、まったく知識がないところから始まりました。初めは、採卵後の縫合の糸の種類も分かりませんでした。キャビアを作るにはどう加工すればよいかも分からず、ホテル東日本宇都宮の相澤敬一総料理長に尋ねたところ、快く加工方法を教えてくださり、現在も日程が合えば実習時に駆けつけ、手ほどきしてくださっています。キャビアとして加工するには、卵が白色から灰色になるまで大きく育つ必要があります。2年目で灰色の大きな卵を採卵することができ、キャビア加工できるまでに育った灰色の卵を採卵できた時の喜びは、生徒もひとしおだったと思います。今年は、例年になく豊富な採卵量でしたが、今までの先輩たちの実習による研究の積み重ねが、実を結んだのだと思います」と話されました。長年、生徒たちが研究を重ねてきた努力の結晶の粒である「フレッシュキャビア」、通常のキャビアは低温加熱し塩分濃度が8~9%ですが、馬頭高校のキャビアは、急速冷凍することで加熱処理せず、塩分濃度3%で加工しキャビア本来の味を楽しむことができます。広報なかがわ令和2年3月10日12