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概要

広報なかがわ No.163

企画展「東海道旅三昧」暖かくなり、お出かけが楽しい季節となりましたね。さて、今月号も前号に引き続き企第163回画展「東海道旅三昧」で登場する作品のご紹介です。前号ではテーマや季節の違いについて説明しましたが、今回は少し視点を変えて、作品に登場する人々に注目したいと思います。ご紹介する作品は、歌川広重の「東海道五拾三次之内歌川広重「東海道五拾三次之内吉田豊川橋」吉田豊川橋」です。右側に聳え立つ建物は吉田城で、広重が描いた風景画にはそこの風景だけではなく、そその下には吉田川が悠々と流れ豊川橋が架かっています。こにいる人々の姿も描き込まれています。その人々の姿橋の先にある下地村では多くの建物や木場、帆船までもからはその土地の生活や文化など見て取れますが、広重が細かく描かれています。一見、立派な吉田城と川の風は更に表情や行動を一人一人描き込むことによって、景を描いているように見えますが、吉田城周辺の描写を人々同士の交流や心情までも見るものに感じさせる風景見てみると面白い点があります。まず、吉田城の天守閣画に仕上げています。今回は楽しそうな姿をご紹介しま周りに足場が組まれて、職人たちが荷を解き、壁を塗っしたが、他にも苦々しい場面やほっとした場面もありまており、修理中であることがわかります。そして足場のす。作品を見ながら人々の会話を想像してみるのも良し、一番高いところでは一人の職人が登り、遠くを眺めるよお気に入りの登場人物(モブ)を探すのも良し。皆さんにうに手を仰いでいます。非常に高い位置から眺めるのはとって素敵な作品を是非この機会に探してみてください。さぞかし気持ちのいいことでしょう。そんな遠くを眺め馬頭広重美術館学芸員山内れいる職人の清々しい気持ちが伝わる作品です。吉田城は城主になると幕府の老中や京都所司代などになるため、出【会期】~5月12日(日)世城と呼ばれていました。吉田城と豊川橋を旅の見どこ【開館時間】午前9時30分~午後5時ろとして描くのであれば、その二つだけを描けばいいか(ただし入館は午後4時30分まで)もしれません。しかし、広重はここで敢えて天守閣周り【休館日】月曜日(祝日は開館)、祝日の翌日に足場と職人を登場させています。更に遠くを眺めてい【入館料】大人500円(450円)る職人を見ると自然と吉田川と豊川橋に視線が誘導され高・大学生300円(270円)るように移ります。足場の上に、片手と片足を上げて不※()は20名以上の団体料金安定かつ滑稽な姿の職人を登場させる事によって、つい※中学生以下は無料※障がい者手帳等をお持ちの方とその付き添い1名は半額つい職人に注目してしまう構図となっています。平成30年度那珂川町観光協会写真コンテスト受賞作品優秀賞「ロードレースin那珂川」撮影者:和泉一雄さん(小川)撮影地:小口入選「岩うちわの里」撮影者:斎藤久子さん(大那地)撮影地:富山No.163平成31年4月10日号●編集/企画財政課?0287-92-1114 Fax0287-92-1316●発行/那珂川町役場/栃木県那須郡那珂川町馬頭555 URL http://www.town.tochigi-nakagawa.lg.jp28