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概要

広報なかがわ No.175

長かった冬も終わり、春の暖かさが気持ちの良い季節となりました。春からは「浮世絵にみる物第175回語展」と、浮世絵に描かれた物語を紹介する展覧会が始まります。今回は、江戸旅の定番でとうかいどうごじゅうさんついある東海道と物語を併せた「東海道五十三對」のシリーズから作品をご紹介します。シリーズ「東海道五十三對」はその名の通り日本橋から京までの55枚の宿場などを描いたものですが、とうかいどうごじゅうさんつぎのうちおなじみの広重による「東海道五拾三次之内」(保永堂版東海道)とは違ってその土地にちなんだ伝説や逸話を主に描いています。絵師は当時歌川派を代表する歌川国芳と歌川広重、そして三代歌川豊国です。作品を見てみますと、上に本を読んで笑う女性、下には慌てふためく二人の男が描かれています。これじっぺんしゃいっくとうかいどうちゅうひざは江戸時代の人気小説、十返舎一九の「東海道中膝くりげ栗毛」のワンシーン。東海道を男二人旅する弥二郎ふたがわじゅく兵衛と喜多八は二川宿にたどり着き、そこで宿泊します。しかしその夜、宿の庭先に、ゆらりゆらりとうごめく白いものが見え、弥二郎兵衛と喜多八の二人は驚き、慌てふためきます。すると、宿の亭主がやってきて「あれはしまい忘れた洗濯物です」と言いました。この滑稽なシーンを二川宿にちなんで描いていますが、上に描かれる女性は「東海道中膝栗毛」を読みながら、「膝栗毛は何度読んでも面白い」と笑っています。今回は東海道五十三對からユニークな作品を紹介しましたが、展覧会では他にも勇ましい武人の物語やロマンチックな恋物語、教科書でもおなじみな有名人の物語が描かれる浮世絵もご紹介します。浮世絵が描かれた時代、人々はどんな物語に触れていたのでしょうか。本展覧会を通して、その物語を楽し企画展「浮世絵にみる物語展」とうかいどう歌川広重「東海道五ごじゅうさんつい十ふたがわ三對二川」んでくださいね。馬頭広重美術館学芸員山内れい【会期】前期5月10日(日)まで後期5月16日(土)?6月21日(日)【ミュージアムトーク】5月16日(土)午後1時30分?【開館時間】午前9時30分?午後5時(入館は午後4時30分まで)【休館日】月曜日(祝日は開館)、祝日の翌日【入館料】大人500円(450円)高・大学生300円(270円)※()は20名以上の団体料金※中学生以下は無料※障害者手帳等をお持ちの方とその付き添い1名は半額2019年度那珂川町観光協会写真コンテスト受賞作品第15回那珂川町版画コンクール「第15回那珂川町版画コンクール」の表彰式が、2月21日に馬頭広重美術館で行われました。今年は、町内の小中学校や認定こども園から821点の応募があり、入賞作品20点、入選作品91点が選ばれました。最優秀賞には、大金夢華さん(なかのこ認定こども園)の作品「だいすきなじーじ」が選ばれ、表彰式では嬉しそうに笑顔を見せてくれました。撮影者:福田入選「山里の春」英司さん(宇都宮市)撮影地:富山問い合わせ馬頭広重美術館?0287-92-1199No.175令和2年4月10日号●編集/企画財政課?0287-92-1114 Fax0287-92-1316●発行/那珂川町役場/栃木県那須郡那珂川町馬頭555 URL http://www.town.tochigi-nakagawa.lg.jp28