ブックタイトルnakagawa_202005

ページ
22/22

このページは nakagawa_202005 の電子ブックに掲載されている22ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

nakagawa_202005

企画展「浮世絵にみる物語展」三日月が浮かび上がくらまやまる夜の鞍馬山。そこで烏天狗と武術の稽古をしている牛若丸です。第176回そうじょうぼうき大天狗の僧正房や喜さんた三太が、その様子をじっと見つめています。僧正房は髭をたっぷりと生やし、赤い法衣を身に纏っています。膝を抱えて牛若丸の稽古を見つめる僧正房と牛若丸に多勢でかかる烏天狗は、鞍馬山のこの風景がまるで異界のような印象を与えています。牛若丸は、源義経の幼少期に名乗っていた名前です。ときわごぜん牛若丸は母の常盤御前と別れた後、鞍馬寺に預けられ、鞍馬山で天狗を相手に武術の稽古をしたとされていますたいへいえほんぎけいきが、北尾重政が描いた『太平絵本義経記』では、山猿と稽古しており、その逸話は様々な形で描かれています。今回の展覧会では源義経(牛若丸)を描いた作品・版本を、鞍馬山での天狗との武術の稽古や弁慶との出会い、源平合戦での活躍、浄瑠璃姫との恋など、5点ご紹介しています。源義経は浮世絵はもちろん、歌舞伎や小説でも登場することから、当時の人々にとって親しみのあった、あこがれの人物だったのでしょう。現在でもドラマや小説、漫画、ゲームでも登場し、今も昔も変わらずその時代の形で親しまれています。今回の展覧会では、一つの展示室で様々な源義経を見ることができますので、是非、様々な絵師が描いた姿を比較してみてください。また他の作品でも、異なる絵師が描いた同じテーマを並べて展示してありますので、その違いを感じて、楽しんでください。馬頭広重美術館学芸員山内れい【会期】後期5月16日(土)~6月21日(日)※新型コロナウイルス感染症拡大の状況により変更になる場合があります。【開館時間】午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)【休館日】月曜日(祝日は開館)、祝日の翌日【入館料】大人500円(450円)高・大学生300円(270円)※()は20名以上の団体料金※中学生以下は無料※障害者手帳等をお持ちの方とその付き添い1名は半額歌川国芳画「鞍馬山之図たいへい北尾重政画「太平くらまやまのず」えほんぎけいき」絵本義経記2019年度那珂川町観光協会写真コンテスト受賞作品入選「古民家で音楽会」撮影者:露久保一さん(大内)撮影地:小川入選「そばの花咲頃」撮影者:田代洋子さん(塩谷町)撮影地:大那地No.176令和2年5月10日号●編集/企画財政課? 0287-92-1114 Fax0287-92-1316●発行/那珂川町役場/栃木県那須郡那珂川町馬頭555URL http://www.town.tochigi-nakagawa.lg.jp22