ブックタイトルnakagawa_202007

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概要

nakagawa_202007

企画展「東海道五十三次の旅」第178回丸々と太った女に首に巻いた風呂敷を引っ張られ、苦しそうな表情を見せる男と、女に袖を掴まれて腰が引けている男。夕闇が迫る中、少しでも歩みを進めたい旅人と、自はたご分の旅籠に泊まらせようと強引に客を引き込む宿の女こうぼうの攻防が繰り広げられています。「グエー、苦しい。放してくれ-!」そんな声が聞こえてくるようです。右側の旅籠では、女がその様子をおかしそうに眺めています。その横では旅人が下を向いて足を洗っていますが、この男も引っ張り込まれたのでしょうか。ごゆここは東海道35番目の宿場、御油。現在の愛知県とうかいどうちゅうひざくりげ豊川市御油町にあたります。『東海道中膝栗毛』にきたやじは、先を行く喜多さんを追いかけて弥次さんが夕暮れ時にひとりで御油宿を通る場面が描かれています。とめおんな道の両側から宿の女(留女)が現れ、弥次さんの袖を引っ張りますが、その顔にはおしろいが塗りたくられていてまるでお面をかぶっているようだと書かれています。この絵の女たちも顔が真っ白で、まさに『東海道中膝栗毛』の物語のようですね。弥次さんは、うるさくつきまとう留女を振り切ると、「ご・ゆ・るされい(許してください)と逃げて行こう」と「御油」をもじったギャグを飛ばします。今回の展覧会では、広重の代表作である「東海道五拾三次之内」シリーズ全作品を一堂に展示します。広重の作品で東海道を辿りながら江戸時代の旅をお楽しみください。歌川広重「東海道五拾三次之内御油旅人留女」また、馬頭広重美術館のTwitterでは、「東海道五拾三次之内」に関するクイズ『クイズ五十三次』を行っています(前半4月21日~5月21日、後半6月22日~)。ためになる豆知識満載ですので、ぜひクイズで予習してから展覧会にお出かけください。馬頭広重美術館課長補佐長井裕子【会期】7月7日(火)~8月10日(月祝)【開館時間】午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)【休館日】月曜日(祝日は開館)、祝日の翌日【入館料】大人500円(450円)高・大学生300円(270円)※()は20名以上の団体料金※中学生以下は無料※障害者手帳等をお持ちの方とその付き添い1名は半額2019年度那珂川町観光協会写真コンテスト受賞作品入選「ヤナで遊ぶ」撮影者:釜井三木さん(宇都宮市)撮影地:谷田No.178令和2年7月10日号●編集/企画財政課? 0287-92-1114 Fax0287-92-1316●発行/那珂川町役場/栃木県那須郡那珂川町馬頭555URL http://www.town.tochigi-nakagawa.lg.jp24