ブックタイトルnakagawa_202011

ページ
2/26

このページは nakagawa_202011 の電子ブックに掲載されている2ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

nakagawa_202011

2広報なかがわ令和2年11月10日糖尿病は代表的な生活習慣病であり、栃木県の糖尿病患者は約5万5千人(平成29年患者調査)と推定されています。残念ながら、那珂川町の患者数も年々増加しています。糖尿病ってどんな病気?私たちの体は、食事をすると血液中の「糖」(血糖)が上昇しますが、血糖値が上昇すると、インスリンというホルモンが働き、血糖値が一定に保たれます。糖尿病は、血糖の濃度が多い(高血糖)状態が続くことにより、インスリンの分泌量が減ったり、働きが悪くなったりする病気です。血液中の糖により血管が傷ついたり、免疫力が低下したりと、体に様々な影響を及ぼします。日本人は、欧米人に比べ、生活習慣が原因となる糖尿病になりやすい体質を持っていると言われています。病気になりやすいからこそ、対策が必要です!病気の症状と治療糖尿病は、発症初期は症状がほとんどありません。症状がないからと言って、高血糖を放置していると、気付いたときには重症化しており、人工透析が必要か一歩手前の状況かもしれません。そして恐ろしいのは、様々な合併症を引き起こすことです。糖尿病網膜症による失明・糖尿病神経障害による壊疽(組織が腐ること)・糖尿病腎症による腎不全などは日常生活が困難になります。糖尿病になると、一生治療が必要です。また、病気が進行すると治療が難しくなり、医療費も高額になります。(例)人工透析の治療を受ける場合・治療時間透析4~5時間・頻度週3日・医療費年間約500万円あなたの血糖値は?糖尿病の診断の際、過去1~2か月の血糖の状態を表すHbA1c(ヘモグロビンA1c)と空腹時に採血したときの血糖値を表す空腹時血糖を基準にします。HbA1cが6.5%以上空腹時血糖が126ml/dL以上右記のどちらかに当てはまる方は、すぐに医療機関を受診しましょう。現在治療を中断している方も、必ず医療機関を受診してください。糖尿病は継続的な治療が必要です。こうしている間にも、あなたの体を糖尿病が蝕んでいるかもしれません。病気が重症化する前に、医療機関を受診し、必ず治療しましょう。油断は禁物です!!チェック1の数値に当てはまらない方も注意が必要です。左記のどちらかに当てはまる方は、糖尿病予備軍です。HbA1cが5.6%以上空腹時血糖が100ml/dL以上血糖値が正常より高く、糖尿病になりやすい状態です。食事、運動などの生活習慣を見直しましょう。栃木県では、「糖尿病重症化予防プログラム」を策定し、糖尿病発症や重症化を防止する取組を行っています。それに伴い、町では国民健康保険に加入されている方で血糖値が高い方へ糖尿病予防に関する通知をお送りする場合がありますので、ご理解とご協力をお願いいたします。11月は糖尿病予防・重症化防止強化月間です!「1に予防、2に健診、しっかり治療で糖尿病阻止」あなたの血糖値は大丈夫ですか?チェック1チェック2