ブックタイトルnakagawa

ページ
26/26

このページは nakagawa の電子ブックに掲載されている26ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

nakagawa

開館20周年記念企画展「アートリンクとちぎ見つめるART」あれ、この顔どこかで見たことがある第183回ぞ、と思った方もいらっしゃるかもしれません。2人の人物は東洲斎写楽の浮世絵に描かれた役者たち。しかし、赤や青、緑などの線が大胆に用いられていて、江戸時代の浮世絵とはひと味もふた味も違うポップなイメージに仕上がっています。この作品は、那珂川町出身の芸術家、深沢史朗によって作られました。史朗は明治40年(1907)に現在の那珂川町北向田で生まれました。子どもの頃から絵を描くことが好きで画家になる夢を持っていましたが、親やまわりの人たちから反対され、17歳のときに家出同然で上京します。梅原龍三郎に師事し、約40年の間、油彩画家として活動しますが、60歳間近になって油彩画に終止符を打ち、突然版画制作をはじめます。史朗はこの新しい分野に情熱を注ぎ、71歳で亡くなるまでに300点近くの版画を制作しました。写楽など浮世絵のイメージと抽象的な形態を重ねるその作風は国際的にも高く評価され、西ドイツのフレッヘン国際版画ビエンナーレ展では4位入賞しています。生まれ育った那珂川町の豊かな自然とおおらかな風土が深沢史朗の自由で力強い表現を育んだのかもしれませんね。展覧会では栃木県立美術館所蔵作品から栃木県にゆかりのある芸術家の作品を紹介します。深沢史朗をはじめ、渡辺豊重など那珂川町に関連した芸術家の作品も展示しますのでぜひご覧ください。馬頭広重美術館課長補佐長井裕子【会期】12月12日(土)~令和3年1月17日(日)【開館時間】午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)【休館日】月曜日、祝日の翌日、12月28日~令和3年1月4日【入館料】大人500円(450円)高・大学生300円(270円)※()は20名以上の団体料金※中学生以下は無料※障害者手帳等をお持ちの方とその付き添い1名は半額深沢史朗「Sharaku and I 76・3」(栃木県立美術館所蔵)2 019年度那珂川町観光協会写真コンテスト受賞作品入選「雪のお地蔵さん」撮影者:岡典子さん(北向田)撮影地:馬頭入選「元気ですかー。」撮影者:和泉一雄さん(小川)撮影地:小川No.183令和2年12月10日号●編集/企画財政課? 0287-92-1114 Fax0287-92-1316●発行/那珂川町役場/栃木県那須郡那珂川町馬頭555URL http://www.town.tochigi-nakagawa.lg.jp26