ブックタイトルnakagawa_202109

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概要

nakagawa_202109

~休むことのない水産科実習場の管理~水産科の実習に欠かせない実習場は、武茂川が那珂川に合流する手前の久那瀬にあります。実習棟には、職員室、食品加工室、バイテク教室・実験室・水槽室などがあり、屋外の水槽には季節によって異なりますが、アユ、ウグイ、チョウザメ、ナマズなど、温室にはピラルクー、オニテナガエビなど常時10種類ほどの魚類がいます。農業高校の牛のように、生き物の管理は1年365日休むことがありません。土日や祝日には水産科OBの深澤優希さんが給餌など実習場の管理に当たっていますが、これは1年の3分の1にも及ぶ日数になります。また、水産科には主に実習を担当する実習教員の鈴木洋介先生と齋藤翔先生がいます。どちらも水産科の卒業生で、水産科の学習内容について熟知し、授業や校内外の実習で教諭を助けるとともに、実習場の管理にも深く関わっています。生徒が安心して実習ができるのは、これらの先生方に支えられているのです。実習教員のお二人に話を聞きました。鈴木洋介先生生き物を扱う実習場の管理は1年中休みがないことが大変です。魚類によって飼育の方法が異なるので、適切な管理をしなければなりません。齋藤翔先生病気の発生があるため水の管理には神経を使います。台風などがあると水の取り入れ口にゴミが溜まり、実習場に水が来なくなってしまうこともあります。▲大きな水槽にチョウザメを移す鈴木先生(左)と齋藤先生(右)ありがたいはずの助言に刺が有る谷田岡崎甫子コロナ禍に上達をするテレワーク小川平澤照雄見通しが立たぬ世界に増す不安大内郡司正幸冷房の部屋で手枕義母と嫁馬頭阿久津紀子杵柄も麒麟も老いて駄馬となり谷田髙瀨了川柳馬頭五月女トミノ「ボケない」の文字には弱く購いし一日一分の脳トレ続ける和見藤田和夫わが彫りし仏の微笑にコロナ禍のうつ癒されて庭を散歩す馬頭西宮定子高台に「那珂」の源流を日々眺むあっ!釣り糸に跳ねるは鮎か谷田岡崎甫子消しゴムできれいに消える鉛筆になりて生きたしこれから先は谷田髙瀨了ひぐらしの哀愁帯びた鳴き声が夏の暑さの終りを告げる短歌介護師の手なれし仕草秋深む矢又星幸子軒先に蝉の骸むくろの白き腹松野青木俊蓉「海行かば」歌ひ鎮魂終戦忌馬頭塚原廣夜濯の事なく一日終りけり小川金井和子全開の窓に入り来る雲の峰三輪永森悦子紅べん殻がらの庵の庭の半はんげしょう夏生馬頭黒澤信子俳句広報文芸21広報なかがわ令和3年9月10日