広報なかがわ No.105

広報なかがわ No.105 page 22/22

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「冨士三十六景」(安政5年)「双筆五十三次」(三代豊国と合作、安政元年~2年)などを挙げることが出来ます。名所江戸百景は、広角的なフレームを用いて近景から遠景まで俯瞰した構図の「深川洲崎十万坪」、「大は....

「冨士三十六景」(安政5年)「双筆五十三次」(三代豊国と合作、安政元年~2年)などを挙げることが出来ます。名所江戸百景は、広角的なフレームを用いて近景から遠景まで俯瞰した構図の「深川洲崎十万坪」、「大はしあたけの夕立」や画面の中央に大きな梅樹の枝を配した「亀戸梅屋敷」、同様に橋の欄干に亀を紐で吊るした「深川萬年橋」や棒手振の盤台を描いた「日本橋江戸ばし」など竪の構図の利点を最大限に利用して描いています。摺彫技法についても一文字ぼかし、拭きぼかし、たたきぼかしなど各場面に春季特別展-広重が見た江戸の名所-名所江戸百景展歌川広重(1797~1858)の大作「名所江戸百景」(大判119枚版元:魚屋栄吉)は、安政3年2月から安政6年4月までの改印を持ちま第105回す。この作品は江戸の有名な場所や故事旧跡などから選び制作していますが、一度にまとめて出版したわけではなく、年に数回、数点ずつ出版しました。名所江戸百景と画題で表しているので当初100図制作する予定でしたが、実際は人気が出たために大判118枚を初代広重が制作し、続けて2代広重が1枚を制作しています。初代広重が長生きしていればさらに出版は続いていたでしょう。初代広重没後に119枚の作品を春夏秋冬に分けたのは梅素亭玄魚という当時のデザイナーでした。玄魚はその名所江戸百景浅草田甫酉の町詣他にも「六十余州名所図絵」などの目録も制作して応じて最も適した技法が用いられています。います。図は新吉原の妓楼の二階から田甫の畦道を「鷲神この作品を制作する広重はどのような想いを込め社」に向かう集団が見えます。当時から「お酉様」て制作に取りかかったのでしょうか。通常、風景画の通称で江戸庶民に親しまれ、この神社は開運、出を制作する場合画面を横向きにして描くのが一般的世、商売繁盛などの神様として信仰され、毎年11月で、広重の作品も晩年を除くとほとんどが横絵です。の酉の日には祭礼が行われ、大変な人で賑わいまし広重が晩年竪絵に拘った理由は構図のマンネリ化のた。修正と新しい境地への挑戦ではないでしょうか。妓楼の部屋では白い猫が格子越しに外を見ていま晩年制作した代表的な竪絵はす。畳の上には熊手の簪が置かれ、お客のお土産で「五十三次名所図絵」(安政2年)しょう。富士山には雪が積もり真っ白な雪景色です。「六十余州名所図絵」(嘉永6年~安政3年)馬頭広重美術館長市川信也【会期】後期6月22日(日)まで【休館日】月曜日、祝日の翌日【開館時間】午前9時30分より午後5時まで(但し入館は午後4時30分まで)【入館料】大人700円(630円)高・大学生400円(360円)※()は20名以上の団体料金。※中学生以下は無料。※障がい者手帳等をお持ちの方・付き添い1名は半額。馬頭広重美術館で結婚記念の写真撮影5月6日に、馬頭広重美術館で結婚式の前撮りが行われました。町内在住の鈴木さんご夫妻は、新緑の季節に馬頭広重美術館の素敵なロケーションで、ぜひ思い出に残る写真を撮りたいとの希望で、この日が実現しました。ゴールデンウィーク最終日の思わぬ花嫁・花婿の登場に、多くの来館者も足を止め祝福していました。馬頭広重美術館では、今後もこのような取組みで、美術館の新たな魅力を発信したいと思います。No.105平成26年6月10日号●編集/企画財政課?0287-92-1114 Fax0287-92-1316●発行/那珂川町役場/栃木県那須郡那珂川町馬頭409 URL http://www.town.tochigi-nakagawa.lg.jp22