広報なかがわ No.107

広報なかがわ No.107 page 20/20

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第107回夏季特別展猫は気ままな生き物とよくいわれますが、世の中勝手な猫ばかりではありません。大切にしていると恩を感じ、忠義を尽くす猫もいるのです。ここに登場するのは江戸時代元禄年間に評判だった吉原の遊....

第107回夏季特別展猫は気ままな生き物とよくいわれますが、世の中勝手な猫ばかりではありません。大切にしていると恩を感じ、忠義を尽くす猫もいるのです。ここに登場するのは江戸時代元禄年間に評判だった吉原の遊女、薄雲です。薄雲に鼻筋をなでられて目をつぶり、うれしそうな表情の猫。ごろごろ喉をならす音が聞こえてきそうです。薄雲の髪につけられた簪には猫の飾り、打掛の模様も猫、紋も猫紋になっています。薄雲は見ての通り、大の猫好きでした。いつも肌身離さず玉という猫を抱きかかえ、客を迎える道中にも玉を放しませんでした。あまりに玉を愛するので猫がとりついているのではと噂がたち、玉を遠ざけられてしまいます。しかし、その日から病気になってしまい、これは大変だということで玉を返したところ、すぐに回復したということです。そんなある日、薄雲がお手洗いに入ろうとすると玉がうるさくつきまとってきました。いつもと違うすさまじい形相で唸りながら、薄雲のあとを追い、離れようとしないので、薄雲の奉公人が駆け寄り、気が狂ったか、さもなければ魔物に取り憑かれたかと、脇差で玉の首を打ち落としました。すると、玉の首が飛んで行き、窓のあいだに潜んでいた一匹の大きな蛇の喉にくらいついたのです。主人を守ろうとしていたのだと悟ったときにはすでに遅く、玉は亡骸となっていました。薄雲は玉の忠義をあわれんで、その死骸を近所の寺で手厚く弔い、伽羅の香木で玉の像を作ったということです。「招き猫」の元となったともいわれる話です。広重美術館主任学芸員長井裕子福を招く!猫じゃ猫じゃ展「古今比売鑑薄雲」歌川芳年個人蔵【会期】後期9月7日(日)まで【休館日】月曜日、祝日の翌日【開館時間】午前9時30分より午後5時まで(但し入館は午後4時30分まで)【入館料】大人700円(630円)高・大学生400円(360円)※()は20名以上の団体料金。※中学生以下は無料。※障がい者手帳等をお持ちの方・付き添い1名は半額※会期中、ご自分で撮影された猫の写真(紙焼き・Lサイズ)をお持ちいただくと、入館料が1割引きになります。(他の割引きとの併用は出来ません。写真は会期中展示し、会期終了後は返却いたしません)8月16日(土)はお盆の帰省者のため無料開放となりますので、皆様お誘い合わせの上ご来館ください。那珂川町に「雷様剣士ダイジ」がやってきた!!!「雷様剣士ダイジ」は、今年4月よりとちぎテレビにて放送中の実写ヒーロー番組です。ヒーローと敵キャラクターが県内各地の食・特産品・文化などをストーリーの中で紹介します。今回の舞台は那珂川町!なかちゃんも登場します。ぜひご覧ください。放送局とちぎテレビ放送日8月18日(月)午後7時45分?※再放送8月23日(土)午前8時30分?広重美術館での撮影の様子No.107平成26年8月10日号●編集/企画財政課?0287-92-1114 Fax0287-92-1316●発行/那珂川町役場/栃木県那須郡那珂川町馬頭409 URL http://www.town.tochigi-nakagawa.lg.jp20