広報なかがわ No.109

広報なかがわ No.109 page 24/24

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秋季特別展「北斎と広重二大巨匠の名品展」-「冨嶽三十六景」をめぐる夢の競演-第109回真っ青に晴れた空。白い積乱雲が浮かび、雪を僅かに残す山頂は、明るい夏の日差しに照らされています。ふがくさんじゅうろっ....

秋季特別展「北斎と広重二大巨匠の名品展」-「冨嶽三十六景」をめぐる夢の競演-第109回真っ青に晴れた空。白い積乱雲が浮かび、雪を僅かに残す山頂は、明るい夏の日差しに照らされています。ふがくさんじゅうろっけいこれは、葛飾北斎の代表作、「冨嶽三十六景」の一さんかはくう枚で、「山下白雨」という作品です。白雨とはにわか雨のことで、山の上は晴れているけれど下は雨、という様子が描かれています。富士山では雲よりも山頂が高くなるためにこのような現象が起きるわけです。北斎はその高さを強調するために、実際より頂上が鋭く尖った富士山を描いています。さらまた、土色の地肌を晒す富士山には、黒い絵の具が幾重にも重ねられ、恐ろしいまでの力強さが表現がいふうかいせいされています。「冨嶽三十六景」の「凱風快晴」が「赤富士」と呼ばれるのに対し、本図はその色遣いから「黒富士」と呼ばれていますが、「赤富士」が穏やかで静的であるのとは対照的に、「黒富士」からはらいめいじひび激しい稲光とともに起こる雷鳴や地響きまでもが聞こえてくるようです。富士山の裾野で激しく光る稲妻。あたり一面真っ黒な雨雲に包まれ、下界では夕立が降っていることが暗示されています。しかし、山の上は「冨嶽三十六景」は当初、題名の通り36図の出版が予定されていましたが、売れ行きが好評だったようで、10図が追加されて最終的に46図で完結しました。関東近辺のいろいろな場所から見える富士山の姿形を描き分けたこの作品は北斎の代表作であり、日本の風景版画の代表作ともされています。「北斎と広重二大巨匠の名品展」では、「山下白雨(黒富士)」、「凱風快晴(赤富士)」、「神奈川沖浪裏(大浪)」をはじめとする北斎の「冨嶽三十六景」シリーズを、広重の「冨士三十六景」、「不二三十六ふがくさんじゅう十ろっけいさんかはくう葛飾北斎「冨嶽三六景山下白雨」中外産業株式会社(原安三郎コレクション)景」とともに展示します。富士山をめぐって繰り広げられる二大巨匠の競演を、どうぞお楽しみください。広重美術館主任学芸員長井裕子【会期】前期~10月13日(月)後期10月18日(土)~11月24日(月)【ミュージアムトーク】当館学芸員による展示解説。後期10月18日(土)午後1時30分~。【開館時間】午前9時30分より午後5時まで(但し入館は午後4時30分まで)【入館料】大人700円(630円)高・大学生400円(360円)※()は20名以上の団体料金。※中学生以下は無料。※障がい者手帳等をお持ちの方・付き添い1名は半額“なかちゃん”からのお願いゆるキャラ〇Rグランプリの投票期間が残りわずかとなりました。みんなで応援してね!よろしくお願いします♪投票の仕方1公式サイトへアクセス(htp:/www.yurugp.jp/)または右のQRコードからアクセス2ID登録※初回のみ3IDログイン41日1回の投票ができます投票期間は10月20日まで!問い合わせ企画財政課緯0287?92?1114No.109平成26年10月10日号●編集/企画財政課?0287-92-1114 Fax0287-92-1316●発行/那珂川町役場/栃木県那須郡那珂川町馬頭409 URL http://www.town.tochigi-nakagawa.lg.jp24