広報なかがわ No.115

広報なかがわ No.115 page 30/30

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春季特別展「夏まで待てない!江戸のお化け・妖怪展」第115回みす朽ちて破れた御簾を手で下ろし、争う二人の男性を背後からぬっと覗き込む巨大な骸骨。こしもうさこは、平将門が下総の相馬に築いた御所の廃屋です。....

春季特別展「夏まで待てない!江戸のお化け・妖怪展」第115回みす朽ちて破れた御簾を手で下ろし、争う二人の男性を背後からぬっと覗き込む巨大な骸骨。こしもうさこは、平将門が下総の相馬に築いた御所の廃屋です。うとうやすかた江戸時代後半に大流行した読本『善知烏安方でんたきやしゃひめがいこつ伝』の一場面で、滝夜叉姫が妖術で骸骨の妖怪を呼び出したところです。朝廷に刃向かい、新皇を称した平将門が討たれた後、将門の娘の滝夜叉姫は、父の仇を討つため兵を集め、術を用いて妖怪を操って準備をすすめていまおおやたろうみつくにした。これを討伐しようと大宅太郎光国は古屋敷に乗り込みますが、図のように、滝夜叉姫の味方の荒井丸や、妖術によって繰り出された骸骨に襲われてしまいます。しかし、激闘の末、最後は陰陽の術で大宅太郎が滝夜叉姫を成敗します。原作では何体もの等身大の骸骨が現れる場面ですが、国芳は三枚続きの大画面に巨大な一体の骸骨を描きました。西洋の解剖学書を参考にしたと思われる正確な人体骨格の描写には陰影が施され、一段と不気味さが増しています。お化けといえば夏、と思いがちですが、春の広重美術館にはこの髑髏をはじめ、怖いお化けや妖怪たちが勢揃いします。「妖怪ウォッチ」や「ゲゲゲの鬼太郎」に登場する現代の妖怪の祖先たちも見つけることができるかもしれません。ちゅう忠ぎ義そうまのふるだいり「相馬古内裏」歌川国芳画個人蔵お化けを見て寒くなっても大丈夫なように、少し厚着をして広重美術館にお出かけください。馬頭広重美術館主任学芸員長井裕子【会期】前期:4月17日(金)~5月17日(日)後期:5月22日(金)~6月21日(日)【ミュージアムトーク(展示解説)】前期:4月18日(土)、後期:5月23日(土)いずれも午後1時30分~当館学芸員【休館日】月曜日、祝日の翌日【開館時間】午前9時30分より午後5時まで(但し入館は午後4時30分まで)【入館料】大人700円(630円)高・大学生400円(360円)※()は20名以上の団体料金。※中学生以下は無料。※障がい者手帳等をお持ちの方・付き添い1名は半額平成26年度那珂川町観光写真コンテスト受賞作品優秀賞「春は曙」小林正行さん(大田原市)撮影場所:若鮎大橋桜の写真を撮るため日の出前に撮影機材を準備して待っていました。一番苦労した事は高さが足りず、脚立の上から撮影したことです。(小林さん)No.115平成27年4月10日号●編集/企画財政課?0287-92-1114 Fax0287-92-1316●発行/那珂川町役場/栃木県那須郡那珂川町馬頭409 URL http://www.town.tochigi-nakagawa.lg.jp30