ブックタイトル広報なかがわ No.149

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概要

広報なかがわ No.149

企画展はすいこう「郷愁の日本の風景巴水と光逸いつ」白い雪に覆われた日比谷公園を月が明るく照らしています。誰もいない池では噴水の水第149回が上がっては落ち、上がっては落ちを繰り返し、月の光が水面を揺らしています。夜の静寂の中で、水の音だけが聞こえてくるような風景です。日比谷公園は明治36年に皇居の南側につくられた日本初の洋風の近代的都市公園です。公園のほぼ中央に位くもがたいけ置する雲形池には鶴の形をした動力式噴水が置かれました。こういつこの作品を描いた土屋光逸(1870-1949)は、小林清親(1847-1915)に浮世絵を学んだ絵師です。昭和6年に「小林清親17回忌記念展覧会」が開かれた際、光逸はその発起人であった渡邊庄三郎と知り合います。渡邊庄三郎は川瀬巴水とともに「新版画」を築き上げた版元で、庄三郎から制作を勧められた光逸は、そこから「新版画」を手がけることになります。その後、田中尚美堂や川口商会などからも「新版画」を発表しますが、中でも、土井版画店との関わりは約10年に及び、看板作家として活躍しました。「日比谷の月」は土井版画店より昭和8年1月から出版そろいものされた揃物「東京風景」の一枚で、変わりゆく東京の様子を描いています。毎月一枚ずつ刊行していく予定でしたが、予定通りにはいかず約3年の年月をかけて12枚が完成しました。叙情性に富んだ美しい作品が揃っていて、光逸の代表作といえるものです。「東京風景日比谷の月」土屋光逸画(個人蔵)企画展「郷愁の日本の風景巴水と光逸」では、巴水の代表作である「東京二十景」とともに光逸の「東京風景」を全作品展示します。二人の巨匠の作品から「新版画」の魅力を存分にご堪能ください。馬頭広重美術館主任学芸員長井裕子【会期】~3月4日(日)【開館時間】午前9時30分~午後5時(ただし入館は午後4時30分まで)【休館日】月曜日(祝日は開館)、祝日の翌日【入館料】大人500円(450円)高・大学生300円(270円)※()は20名以上の団体料金※中学生以下は無料※障がい者手帳等をお持ちの方とその付き添い1名は半額3月5日(月)~13日(火)まで照明改修工事及び展示替のため臨時休館になります。平成28年度那珂川町観光写真コンテスト受賞作品特別賞「雪化粧」撮影者:杉本靜さん(片平)撮影地:白久(長泉寺)No.149平成30年2月10日号●編集/企画財政課?0287-92-1114 Fax0287-92-1316●発行/那珂川町役場/栃木県那須郡那珂川町馬頭555 URL http://www.town.tochigi-nakagawa.lg.jp22