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概要

広報なかがわ No.162

食べる地域おこし小鮒農園中医薬膳師小鮒千文なかがわ薬膳日記Vol.40やわらかな春の雨が降るたびに大地が潤い、草木や虫が目を覚ます季節がやってまいりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。わが家の庭先にもふきのとうや山菜の小さな芽がポコポコと顔を出し、あちこちから春の便りが感じられあたたかな気持ちになります。風土に培われた春の恵みは冬を越えた心身に必要な食材ばかり、私たちの心身を養ってくれます。今月は花粉症の体質改善につながる食材をご紹介します。新たな春そして新年度へむけ、豊かな風土の恵みで春の養生を楽しみましょう。皆様の日々の元気の源になりますように。【基本の養生】・早寝早起き腹八分目・よく動き、よく眠る・食卓は旬の恵みを主役に【風土の恵みで春の食養生】~花粉症タイプ別おすすめ食材~冷えタイプ:冷え、顔色が白っぽい、透明の鼻水⇒生姜、よもぎ、シナモン、しそ(ゆかり・バジル)、パクチー、ごぼう熱タイプ:目の充血、顔や皮膚の赤み、黄色い鼻水や痰、喉の渇き⇒クレソン、セロリ、三つ葉、緑豆春雨、もやし、ドクダミ、ミント、菊花、柑橘類むくみタイプ:鼻水が多い、むくみ、まぶたの腫れ⇒小豆、はとむぎ、黒豆、玄米、緑豆春雨、もやし疲れタイプ:疲れやすい、倦怠感、汗をかきやすい、風邪をひきやすい⇒山芋、きのこ類、穀類、豆類★全タイプによい食材★山菜(ふきのとう、セリ、クレソンなど)、旬の葉物野菜(菜花、小松菜、チンゲンサイなど)、蓮根、小豆、黒豆、昆布、柚子果汁、きのこ類、きんかんの氷砂糖煮(春の風邪予防にとてもよい)*ふきのとうは、花粉症・便通改善・肝機能を高め体内の老廃物の排出を促してくれる春の養生にぴったりの食材だといわれています。保健師コラム~これからの人生を自分らしく送るために~平成21年頃から「就活」ならぬ『終活』が、世間に広く知られるようになりました。以前は、自分の葬儀やお墓しゅうえんについて生前に準備することのみを指していましたが、最近では『人生の終焉について考えることで、今をより良く生きるための活動』といったポジティブな意味に広がってきています。「生きている内に、死ぬ間際のことを考えるなんて…」、「まだ先のことだし…」と思う方もいるかと思います。では、『もし明日突然倒れて意識不明になってしまったら』、『延命措置が必要になってしまったら』、『介護が必要になってしまったら』…家族をはじめとする大切な人は、あなたの意思を汲んだ行動をとってくれるでしょうか。事故や病気は年齢を問わず、誰にでも起こりえます。そのため、自分の考えを日頃から周囲に伝えていくことが、『自分らしい人生』を送るうえで必要となってきます。自分の思いを伝える手段の1つに、「終活ノート」というものがあります。那珂川町でも那須烏山市、南那須医師会と共同し、平成29年に作成しました。「終活ノート」について気になった方、詳しい話を聞いてみたいと思った方は、地域包括支援センター(健康福祉課内)にお立ち寄りいただければと思います。▽終活ノートの良い点・自分の思いを書くことで今までの人生を振り返り、気持ちを整理することができる。・自分の思いを形にしておくことで、大切な人に経済的、肉体的、精神的な負担をかけないで済む。・もしもの時、家族に厳しい選択を強いることなく、自分の意思が尊重される。・大切な人と相談や会話をすることで絆をさらに深めることができる。▼記入する際に気をつけてほしい点・法的な拘束力はありません。(法的な拘束力を必要とする場合は、専門の弁護士や司法書士の方と相談しましょう。)・気持ちは変わるものなので、定期的な見直しを行いましょう。また記入した日付も書きましょう。・記入する際は、家族や親族、大切な方と一緒に話し合いながら書きましょう。・終活ノートはお薬手帳などと一緒に持ち歩くか、家族がわかるところに置きましょう。今回のコラムをきっかけに、『今後、どう過ごしていきたいのか』、『最後はどう過ごしたいのか』など、家族や友人をはじめ、大切な人と一緒に、話し合ってみてはいかがでしょうか。問い合わせ地域包括支援センター?0287-92-11259広報なかがわ平成31年3月10日