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概要

広報なかがわ No.153

こばやしきよちか小林清親の最初のいのうえやすじ弟子である井上安治(1864-1889)は、師企画展「小林清親と井上安治」の光線画を忠実に受け第153回継ぎ数多くの風景画を制作しました。しかし、かっけ脚気により26歳という若さで没し、その史料の少なさから謎の多い人物です。つきおかよしとしもと月岡芳年の下で修業を積んでいたからか、安治はたちまち清親の光線画を習得し、入門2年目の明治13年あさくさばしゆうけいには17歳にして早くも「浅草橋夕景」を世に出します。井上安治上野動物園たそがれどきみなも黄昏時の町の様子や水面にうつる光の揺らめきが美しい作品です。こうした初期作品を見ると光のとらえ方や雲新しいことだったでしょう。旧幕臣であった師清親作品の表現など師の教えをきちんと消化していることが分かには徳川ゆかりの建物が数多く登場します。一方、安治とうきょうります。さて、一般に安治の名を知らしめたのは「東京かわが描いた本図にはからりと乾いた空気感こそあれ、清親しんがめいしょずかい真画名所図解」という作品群でした。実物を見ると思い作品にある江戸へのノスタルジアは感じられません。物がけない大きさに驚く方がいるかもしれません。その大心がつく頃には既に明治という新しい時代を生きていたきさは手のひらほどのはがきサイズです。小画面のためおもからでしょうか。謎が多い安治だからこそ、彼の想いにせんさい繊細な表現には限界があるものの、簡略的に対象をとらふく想像が膨らみます。ただよえた画面には独特の静けさが漂っています。馬頭広重美術館学芸員寺田早苗こうせんがこれら光線画と呼ばれる作品群の見どころの1つは光【会期】~7月8日(日)の表現ですが、もう1つは明治の街並みをとらえた新し【開館時間】午前9時30分~午後5時い風景画だということではないでしょうか。図の「上野(ただし入館は午後4時30分まで)動物園」は明治15年に開園した日本初の動物園です。珍【休館日】月曜日(祝日は開館)、祝日の翌日しい動物を見て楽しむ習慣は明治以前からありました【入館料】大人500円(450円)が、常設化されたものはこれが初めてでした。青空の高・大学生300円(270円)おりどうくつ下、見物客は大きな檻を囲み、手前の親子は洞窟を指さ※()は20名以上の団体料金し話しています。トンネル風の入り口をもつこの建物は※中学生以下は無料うをのぞき「観魚室」と呼ばれる水族館でした。開設当時は大変話題※障がい者手帳等をお持ちの方とその付き添い1名は半額になったそうです。【訂正とお詫び】先月号記載のワークショップ講師名に誤にぎわ新しい文化で賑う上野ですが、1868年5月には上野記がありました。正しくは、天生目優先生です。心からひさんありさま戦争があり当時は旧幕府軍の死体が放置され悲惨な有様お詫び申し上げます。いまだったようです。15年後とはいえ、未だ人々の記憶に【お知らせ】6月15日(金)県民の日は無料開放いたします。地域おこし協力隊からのお知らせ4月29日、谷田にオープンした「あかねてらす」はご存知ですか?あかねてらすは、「町地域資源活用共同組合」の施設で、野菜直売所と広いウッドテラスを備えた交流型直売施設です。今回組合より施設の活用についてお声掛けを頂き、月に数回あかねてらすを地域おこし協力隊の事務所として使用することになりました!!協力隊の活動をまとめたパネルの展示や、思いついたことを色々やってみようと思います!小川地区で活動の場を構えるのは初めてのことなので、どんな方と出会えるのか、どんな活動が生まれるのか、隊員皆でたのしみにしています!ぜひお気軽に遊びに来てください!待ってます!【日時】6月25日(月)午前10時~午後3時頃まで7月9日(月)午前10時~午後3時頃まで【場所】あかねてらす(那珂川町谷田・国道294沿い)※荒天中止No.153平成30年6月10日号●編集/企画財政課?0287-92-1114 Fax0287-92-1316●発行/那珂川町役場/栃木県那須郡那珂川町馬頭555 URL http://www.town.tochigi-nakagawa.lg.jp22