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概要

広報なかがわ No.157

第157回暗い鍛冶場で刀工の三条宗近が刀を赤い火花を散らしながら打っています。その傍らに立っているのは赤髪の霊狐。相槌を打つため槌を振り上げています企画展尾形月耕展―花と美人と歴史浪漫―が、その姿は三条宗近より淡い色調で描かれています。後ろには稲荷神の使いである霊狐たちがシルエットで浮かび上がっています。今月号も先月に引き続き月耕の作品をご紹介しましょう。本図は謡曲『小鍛冶』の一場面を描いたもので、三条宗近は平安時代の刀工でした。御剣を造るようにと一条天皇より勅命が下りましたが、自分の技量に劣らない相槌がいないと造ることを渋ります。困った三条宗近は神頼みと稲荷明神に参詣します。すると鍛冶場に霊狐が現れ、弟子に乗り移り相槌を務めます。稲荷明神の加護を受けた御剣『子狐丸』が出来上がり、無事勅使に渡せたと言います。本図が収録されているシリーズ『月耕随筆』(明治24年~)は、歴史・故事伝説、人物、名所など多種多様なテー尾形月耕「月耕随筆稲荷山小鍛冶」て刀を打つ姿を描いていますが、本展覧会では耕漁と同じように明治・大正を生きた絵師たちの作品もご紹介します。同じテーマでも月耕と他の絵師たちの表現方法に共通点があったり、異なる点があったりします。是非、比較しながら作品をじっくり鑑賞してみてください。馬頭広重美術館学芸員山内れいマに描いたシリーズです。シリーズタイトルの『随筆』は百科事典という意味と考えられています。本図の舞台は日本・京の都ですが、太公望の国・中国、黒田官兵衛や母里太兵衛が出兵した朝鮮半島など対象とするテーマの舞台は日本だけに留まらず北東アジア圏までと広範囲。元来、講談や講釈を聞きに行くのが好きだった月耕ですが、本シリーズでは月耕のその一面が垣間見えます。また、月耕が絵師として筆をとり始めた明治15年は、宗教・古典的な人物や出来事を作品の題材として扱うことが正統と見なされた時期でしたので、同年代の絵師たちも同じよ【会期】前期~11月4日(日)後期11月8日(木)~12月16日(日)休館日月曜日(祝日は開館)、祝日の翌日【開館時間】午前9時30分~午後5時(ただし入館は午後4時30分まで)【ミュージアムトーク(展示解説)】後期11月10日(土)午後1時30分~当館学芸員うな事象をテーマに錦絵を描いていました。当時の人々【入館料】大人500円(450円)は月耕と同じように講談や講釈で様々な歴史・故事伝説高・大学生300円(270円)に触れ、錦絵でも同じ感動を得ていたかもしれません。本図の『小鍛冶』は月耕の弟子である月岡耕漁も描いて※()は20名以上の団体料金※中学生以下は無料います。耕漁の『能楽百番小鍛冶』では能の一場面とし※障がい者手帳等をお持ちの方とその付き添い1名は半額空港バスで観光PR首都圏に向けた「那珂川町」の観光情報の更なる認知向上を図るため、車体の側面に、当町の観光情報を掲載した空港バスが走行しています。デザインは、清流那珂川をイメージした青色で町名を、そして、町名を囲むように「芸術」「伝統」「自然」「グルメ」のテーマ別に写真を並べて当町のブランドを掲出しました。走行ルートは、宇都宮市(柳田車庫)から羽田空港や成田空港までの往復で、ビジネスやレジャー等で首都高速を利用される方や、空港を利用される方へ、12月中旬までの期間、広くPRしています。No.157平成30年10月10日号●編集/企画財政課?0287-92-1114 Fax0287-92-1316●発行/那珂川町役場/栃木県那須郡那珂川町馬頭555 URL http://www.town.tochigi-nakagawa.lg.jp24