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概要

広報なかがわ No.165

一羽の鸚鵡が松の木に留まっています。松うろの幹には洞があり、そこから木肌が描き込まれごつごつとした質感を思わせます。松と共第165回に描かれた鸚鵡の羽は色鮮やかで、一層存在を感じさせる作品です。左上には霜や雪にも負けず鮮やみなもとのしたごうかな緑色を保つ松の葉を詠った源順の漢詩が添えられて企画展「浮世絵動物探検隊!」います。本作品は植物と動物を組み合わせて描く「花鳥画」ですが、実は描いた絵師は風景画で知られる歌川広重です。今回は広重が描いた花鳥画と、江戸時代には鳥など動物がどのように描かれていたのかご紹介したいと思います。広重が花鳥画を浮世絵として描き始めたのは、東海道五拾三次之内のシリーズと同じ天保年間はじめ(1830おうむ~)と考えられています。それまで浮世絵の花鳥画は他の役者絵や美人画など人物が描かれているジャンルよりも描かれる機会が少ないものでした。また摺物という一般に向けてではなく好事家が私的に配ることを目的にした版画として描かれることが多かったようです。しかし、広重はその中で意欲的に一般に向けた販売を視野に入れ歌川広重「松に鸚鵡」戸時代の特徴ともいえるでしょう。今回は鸚鵡と現在でも鑑賞・愛玩として親しまれる動物(鳥類)を取り上げましたが、浮世絵をじっくり見てみると大きな描写、小さな描写問わず動物の姿が描かれています。人と動物の繋がりは共に暮らすこと、働くこと、かてた浮世絵で花鳥画に取り組み、風景画と同じく生涯の多くの作品を残しました。本作品では、松と鸚鵡を描いていますが、この組み合わせは伝統的なテーマのひとつです。鸚鵡と聞きますと今はペットとして人気の鳥というイメージが強いですが、はたまた生きるための糧とすることと様々です。企画展「浮世絵動物探検隊!」では様々な動物を紹介しますが、展覧会名通り、浮世絵に隠れた動物を探し出すように観て楽しんでいただければ幸いです。馬頭広重美術館学芸員山内れい江戸時代の人々も鸚鵡の美しさに魅力を感じていたようです。鸚鵡が日本にやってきたのは、なんと飛鳥時代と【会期】6月22日(土)~7月28日(日)考察されています。人々の社会や生活が安定した江戸時代、様々なブームが起きますが植物や動物を育てて愛でるのもその一つでした。鸚鵡をはじめ鳥類は将軍家や大名たちに飼われ、鳥屋という鑑賞用の鳥を売買する店も存在していたと言われています。また珍鳥や珍獣を公開【ミュージアムトーク】6月29日(土)午後1時30分~当館学芸員【開館時間】午前9時30分~午後5時(ただし入館は午後4時30分まで)【休館日】月曜日(祝日は開館)、祝日の翌日する見世物小屋もありました。珍しい鳥、海外から輸入【入館料】大人500円(450円)されてきた鳥の情報を残すため、大名たちは多くの鳥類高・大学生300円(270円)図譜(図鑑)を制作させます。更なる情報を求めて、鳥類※()は20名以上の団体料金だけでなく動植物の図譜が多く制作され充実したのも江※中学生以下は無料※障がい者手帳等をお持ちの方とその付き添い1名は半額平成30年度那珂川町観光協会写真コンテスト受賞作品入選「手摘みでおいしいお茶作り」撮影者:野川健一さん(宇都宮市)撮影地:矢又八溝ししまるを食べよう!亥(猪)年にちなみ、今年を「八溝ししまる年」として、広報1月号から八溝ししまるを使ったレシピを、4月号からは宇都宮メディア・アーツ専門学校の学生さんの制作した特別4コマを紹介しています。(今月の4コマはP.10に掲載しています。)地域おこし協力隊の磯野勇隊員の考案した今月のメニューは「汁なし担々麺」です!スタミナ満点!猪突猛進パワーで今年の夏を乗り切りましょう!レシピはこちらからご覧いただけます。→No.165令和元年6月10日号●編集/企画財政課?0287-92-1114 Fax0287-92-1316●発行/那珂川町役場/栃木県那須郡那珂川町馬頭555 URL http://www.town.tochigi-nakagawa.lg.jp24