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概要

広報なかがわ No.170

食べる地域おこし小鮒農園中医薬膳師小鮒千文なかがわ薬膳日記Vol.48野や畑に霜が降り、早朝だけ束の間の銀世界が見られる時期になりました。みなさまいかがお過ごしでしょうか。二十四節気では11月初旬が立冬、冬のはじまりです。動植物の営みがゆるやかになり農作業もここでひと段落、大寒へ向かいゆったりと静かに季節が移ろいます。静かな冬は、私たちの内側、カラダやココロのケアに一番よい季節でもあります。今月は、冷えたカラダにやさしく沁みる「山芋の玄米粥」をご紹介します。手間はかかりますが、浸水した玄米をじっくり土鍋で炊くとふっくら、やさしい味わいに仕上がります。産前産後や病中病後の差し入れや、冷えや疲れがある時の夕飯におすすめです。晩秋の残り香漂う11月、世間が慌ただしくなる師走の前に、深呼吸をするような気持ちで過ごしてみましょう。みなさまの日々の元気の源になりますように。【基本の養生】・早寝早起き腹八分目・よく動き、よく眠る・食卓は旬の恵みを主役に【冷えたカラダにやさしく沁みる『山芋の玄米粥』】材料(2人分)玄米0.5合干し椎茸2~3枚山芋100g昆布(5センチ角)1枚塩小さじ1/3黒すり胡麻適量(お好みでたっぷりかけてお召し上がりください)手順1よく洗った玄米を3時間以上浸水しておく。2厚手の鍋に玄米・根を焼き皮つきのまま3cm角に切った山芋・干ししいたけ・昆布・塩・玄米の約10倍の水を入れ中火にかけ一煮立ちしたらアクをとる。32に蓋をして火をとめ粗熱がとれたら、再び中弱火にかけ沸騰したら火を止める。時々水を加えながら焦げないよう2~3回繰り返し、玄米がふっくらお好みの硬さになったら完成。【那珂川町11月のおすすめ食材】小松菜、白菜などの青菜、大根、カブ、人参などの根菜、キャベツ類、キノコ類、山芋、豆類、雑穀、もち米、胡麻、栗、胡桃、蜂蜜、シナモン、ねぎ、生姜、山椒臨床心理士コラム体罰を用いないしつけの方法とは?~行動のタイプ分け~●体罰は虐待か?社会問題となっている児童虐待。その防止の議論の中では、体罰は虐待かという話題が上がりますが、日本では2020年4月から「体罰の禁止」が児童虐待防止法に盛り込まれました。体罰を用いたしつけは、●子どもの自尊心が下がる(自分は大切な存在ではないと感じてしまう)●感情のコントロールが苦手になる(脳が委縮するという報告がある)●子どもが体罰に慣れ、更に強力な体罰が必要になる(体罰がエスカレートする)など、子どもにとっても親にとっても良い結果になりません。親心として子どもをきちんと育てたい思いから手を上げてしまうことはあるかもしれませんが、それが日常的なものとなったらやはり良くないことでしょう。●体罰を用いないしつけとは?体罰を用いないしつけに役に立つ考え方があるので紹介します。それは、行動を3種類に分けるというものです。方法としては、子どもの行動を「増やしたい行動」「減らしたい行動」「許しがたい行動」に分けます。もし自発的に片づけをしたなどの「増やしたい行動」をとった時は、すかさず注目して褒めます。他に、当たり前に出来ているけれどももっと増やしたい(続けさせたい)行動も積極的に褒めてあげましょう(元気に挨拶ができる、など)。「減らしたい行動」をとった時は、無視をします。子どもの存在を無視するのではなく、「減らしたい言動(お店でお菓子を買ってと騒ぐ、など)」を無視します。もしそれでも減らない場合は、「何をしたらいいのか」を短く具体的に指示してから無視します。そして、適切な行動をしたら「無視」をやめ、すかさず褒めてください。「許しがたい行動」をとった場合は、「タイムアウト」を用います。暴力や物を壊すなど危険な行為をした場合に、タイムアウトを宣告したうえで、あらかじめ決めた場所に連れて行き、1人で冷静になる時間をとらせる方法です。冷静になる事が目的なので場所は安全な場所であるようにしましょう。親がその場を離れることもアリです。目安は年齢×1分です。冷静になったら、なぜそのような行動を起こしたのか、次に同じことが起きたらどう振る舞うべきかを話し合います。そして、出来たときには褒めましょう。全ての基本は褒めることです。褒められることで好ましい行動が増えれば、相対的に叱る時間は減っていきます。子育てのテクニックの一つとして、ぜひお家で試してみてください。問い合わせ子育て世代包括支援センター?0287-92-408519広報なかがわ令和元年11月11日