ブックタイトルnakagawa_202201

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概要

nakagawa_202201

~フレッシュなキャビアが採れました!~12月13日、平成27年に県内初となるキャビア採卵に成功して以来、7年目となる今年もキャビアが採れました。数日前にカニュレーション(熟度判別)を行ってキャビアがあることを確認した個体は、配合飼料で飼育した11.85kgの大きなチョウザメでした。キャビアを採るには、最初に魚体のぬめりを取り、絞めてから腹を裂いて取り出します。大きな二つの塊のキャビアは1,753gの重さがありました。その後の作業は、ふるいで丁寧に膜からほぐし、ピンセットで不純物を取り除き、洗浄、水抜きと続きます。塩漬けは一般的なキャビアよりも塩分濃度が低い3%で、そのため本校のキャビアはフレッシュな味わいになるのです。翌日、瓶詰め、急速冷凍を行い、最終的に菌の有無を調べる検査を経て、やっと製品の出来上がりです。本校の実習場で飼育を始めてからおよそ9年、ここまでとても長い道のりでした。今年58個できた製品は、県内のホテル等で使用していただくことになっており、チョウザメの身は成形してから切り分けて冷凍保存しました。頭は、鮭の代わりに「しもつかれ」の材料になり、「しもつかれウィーク」に出品する予定です。水産科3年生は、実習とはいえ細かな作業に丹念に取り組んでいました。また、硬鱗が昆虫の蝶の形をしていることからチョウザメと言われることになった鱗を取った生徒もいました(諸説有り)。現在、実習場のチョウザメはマイクロチップが埋め込まれて管理しています。また来年度に向けて、下級生が飼育を引き継いでいくことになりました。▲まな板の上のチョウザメ▲ほぐされたばかりの「黒いダイヤ」キャビア▲チョウザメの「蝶」はこの鱗からきっと来るそんな気のする王子様谷田岡崎甫子年寄りを生き生きさせる好奇心小川平澤照雄この歳でまだ探してる青い鳥大内郡司正幸成り行きで右か左か一人旅馬頭稲沢誠一庭先の花に燦燦冬日差し馬頭阿久津紀子一網の網に怯える焼き魚谷田髙瀨了川柳恩田上杉里子無住寺の梵鐘撞きくるる人ありて日の出の遅き霜野に響とよめり谷田岡崎甫子押し車押して投票場に行くたかが一票無駄にはできぬ谷田髙瀨了人好の妻を娶りて七十年ダイヤの如く刻む年輪のしわ短歌七種粥熱し六腑にしみわたり吉田国安薫まだ眠る里を茜に初景色馬頭黒澤信子錆色の妻の遺愛の雑煮椀小砂松岡路石初霜や旅立つ朝の身が締まる矢又大金祐子大海に赤々と浮く初日かな松野青木俊蓉峡の里良き日和なり注連を綯ふ矢又星幸子俳句広報文芸広報なかがわ令和4年1月10日26