ブックタイトルnakagawa_202108

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概要

nakagawa_202108

夏季特別展帰ってきた!猫じゃ猫じゃ展第191回はおりはかますがた羽織袴姿の猫たちけが、鞠を蹴ったり転がきょくまりしたりして曲鞠の芸をひろう披露しています。右上の猫が行っているのは「たびぬぎ」。鞠を蹴りたびながら足袋を脱いでいます。その下は「ひざまり」。膝で鞠を蹴る姿はまるでサッカー選手のようですね。右列下の猫は高く蹴り上げた鞠を見上げています。鞠がどこにあるか捜してみて下さい。中央列の一番上は鞠を蹴りながら煙草を吸う「たばこのみ」。左上は木にぶら下がって鞠を蹴る「下がりおふじ」です。その下の「負いまり」は蹴った鞠を背中で受け止めて上下に動かす芸です。足を大きく開き、肩を入れたポーズがかっこいいですね。こうぎょうこれは、浅草の興行で大当たりをとった曲鞠名人菊川国丸の実演を猫で描いたものです。鞠の曲芸は当時大変めずらしく、1日に5、6千人もの人が見物に押しかけたといいます。浮世絵では猫が器用に曲芸をこなしていますが、国丸の芸もきっと楽しいものだったに違いありません。見物する人たちのわくわくした様子が目に浮かぶようです。この絵を描いた歌川国芳は大の猫好きで、猫を何こねこ匹も飼っていたと伝わっています。仕事場では仔猫ふところを懐に抱えながら絵を描いていたとか。鞠が好きな猫の習性を巧みに利用した作品ですが、よく見ると猫のはいている袴にも鈴や首輪、小判など猫に関係したひれ模様が描かれています。魚の鰭やするめの模様もあります。猫の生活からことわざまで「猫」を知り尽くした国芳だからこその作品といえるでしょう。展覧会ではこのほかにも国芳のユニークな猫の浮世絵が展示されています。猫たちの動きや表情とともに着物の柄など細かい部分にも注目して作品をご覧下さい。馬頭広重美術館課長補佐長井裕子【会期】後期~8月29日(日)【開館時間】午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)【入館料】大人700円(630円)高・大学生400円(360円)※()は20名以上の団体料金。※中学生以下は無料。※障がい者手帳等をお持ちの方とその付添い1名は半額。※会期中、猫の写真(紙焼き・5×9cm以上、15×20cm以下)をお持ちいただくと、観覧料が1割引きになります。(他の割引きとの併用は出来ません。写真は会期中展示し、会期終了後は返却いたしません)【問い合わせ】馬頭広重美術館?0287-92-1199▲「流行猫の曲鞠」歌川国芳個人蔵2020年度那珂川町観光協会写真コンテスト受賞作品入賞「祈りを込めて」撮影者:斎藤英光さん(大那地)撮影地:鷲子山上神社入賞「疫病収束祈願」撮影者:佐海忠夫さん(真岡市)撮影地:小川地区那珂川右岸No.191令和3年8月10日号●編集/企画財政課? 0287-92-1114 Fax0287-92-1316●発行/那珂川町役場/栃木県那須郡那珂川町馬頭555URL http://www.town.tochigi-nakagawa.lg.jp24