唐御所横穴
那珂川町和見地区の丘陵斜面に位置します。古墳時代後期の墓で、凝灰岩の斜面を巧みに削り込んで造られています。ほぼ南面して開口し、玄室・玄門・羨道・前庭がよく残っています。玄室は長さ2.75m、幅2.34m、高さ1.9mで床面には奥壁と両側面壁側のコの字型に遺体を安置する場とされる棺座がもうけられています。天井は中央に棟木を造り出し、左右に切妻屋根に似せた傾斜をつけるなど、玄室全体が一戸の住宅を思わせるような構造です。
玄門の外側には戸をはめ込むための彫り込みが施され、閉塞のための施設が設けられていました。また、上方には墳丘が伴うものとみられます。
江戸時代の史料や絵図にもその名称が見られ、徳川光圀公が来訪したとの史料や平将門にまつわる伝説も残されるなど、地元では古くからその存在が知られていたようです。
全国屈指の精巧な横穴墓の構造や墳丘を伴うなどの特徴から、6世紀後半から7世紀頃に築造された初現の横穴墓とみられ、昭和9年12月28日に国史跡に指定されています。
周辺にも4つの支群で93基の横穴墓が確認でき、栃木県内最大級の横穴墓群といえます。
掲載日 令和7年11月19日
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